レモン発電所

檸檬は退屈な世を破壊する爆弾也

ペンギン・ハイウェイ

f:id:Ginger_werk:20180821004810p:plain

<一日一日、僕は世界について学んで、昨日の自分より偉くなる>

 

 

先週公開された「ペンギン・ハイウェイ」を名古屋109にて鑑賞してきました。

丁度20日ということもあり、20周年感謝割引なるものが適用されかなり得した気分です。

 

 

誇るつもりは無いですが、私は大変映画をよく見ると自負しています。

実際講義などそっちのけで、日々家に篭りNetflixAmazon primeを貪り観ているのですが、どうしてもMCUシリーズなどの連作や「君の名は。」や「シン・ゴジラ」などの超話題作を除いて、映画館から足が遠退きがちな今日この頃です。

 

 

そんな私が久々に上記以外、実に「夜は短し歩けよ乙女」ぶりに劇場に足を運んだ次第です。

分かる人は分かるかと思いますが、まさに原作者繋がりです。

とは言っても、森見登美彦作品は「太陽の塔」、「四畳半神話大系」、「夜は短し歩けよ乙女」、「恋文の技術」、「きつねのはなし」しか読んでいません。

森見さん原作アニメはすべてチェックしていますが。。。

なので、「ペンギン・ハイウェイ」自体読んでおらず、比較検討が不可能なので映画の感想のみになります。全くにわかものですがお許しください。

重ねて鑑賞済みの方を想定して書くので、ネタバレ多少含みます。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじとして、小学生ながら実に理論立てて(時には屁理屈も交えつつ)物事を考える主人公アオヤマ君。世界について日々学び、学んだことをノートに記録する。利口な上に、毎日努力を怠らないので、大人になった時どれほど偉くなっているか見当も付かない(本人談)。そのアオヤマ君が通う歯科医院に勤める巨乳でペンギンを生み出せる不思議なお姉さん。ある時郊外の街にペンギンが出没して、研究熱心なアオヤマ君はクラスメイトのハマモトさんやウチダ君などと共に、謎解きに奔走するひと夏のお話です。

 

 

感想として、作中でアオヤマ君は自分なりに仮設を立てて世界の謎を解明しようと奮闘し、実はお姉さんの生み出すペンギンは世界を修復する役割を持ち、草原に現われた海は、世界の歪みであったという事を突き止めるのですが、その過程の思考が余りにも突飛なものと思えてならない部分が、多々ありました。

世界の謎も存在理由の様なものは語られましたが、結局詳しいことは語られず謎のまま終わるものも多くもやもやしたものを抱えるまま終わる人も多いかと感じました。

しかし世の中不思議なことも多いですし、全てが解明されたものなどそう多くはないと思います。ひと夏の不思議な体験を通じて主人公や周りの人間の変化、成長を楽しめばひとまず作者の意図するところかと思います。

 

 

また作中のアオヤマ君と父の会話は理想の形だと思います。否定から生まれることより遥かに多くの事をアオヤマ君は学んで行くでしょう。子供の言動をいちいち否定し、夢を持つことがまるで阿呆のする事であるかの様な態度の阿呆親がしばしば散見される現代において、見習って欲しいと切実に感じました。

 

 

背景美術やBGMは大変爽やかで清涼感がありました。もっと小さな子供の頃、世界はあの様に光り輝いていた様な気がします。何か子供の頃持っていた大切なものを思い出させてくれる。そんな映画でした。

宇多田ヒカルは相変わらずの天才ぶりでした。新作アルバムもすぐ借りてしまったよ。。。

 

 

スタニスワフ・レムの「ソラリス」を意識したシーンが多くあったので、うろ覚えな「惑星ソラリス」を見直さねば。。。