じんじゃー発電所

徒然なるままに備忘録

MENU

サラリーマンから作家へ、二足の草鞋を履いた作家たち

f:id:Ginger_werk:20211105002133j:image

 

少し前に平塚市職員が病気で休職中にラノベ執筆し、印税320万円稼いだところ停職処分になったというニュースを見た。

 

その日のTwitter上で盛んにこの件について議論されていたが、悲観論が多く目立った。

例えば「創作活動を会社に知られると報復人事が待っている」などなど。

 

確かに、経済小説家で『野望の椅子』とか書いた渡辺一雄は作家バレして散々虐め抜かれ、一冊本出すごとに降格したとかいう話は有名である。

しかし、もちろん理解あるサントリーみたいな作家を多く輩出した会社もある。例えば、開高健とか山口瞳、野村正樹などは洋酒天国出身である。彼らは在職中から作品を発表している。

f:id:Ginger_werk:20211105002218j:image

 

会社によるというのが事実だろう。

司馬遼太郎は新聞記者やりながら名作を書いたのはよく知られている。高杉了も二足の草鞋を履いていた。幸田真音はディーラーから作家へ転身し、唯川恵は売れるまで銀行員だった。篠田節子は役所に勤めながら『女たちのジハード』を書いた。高村薫も商社勤務、城山三郎は大学教員、安土敏はスーパー勤務をしながら執筆に励んだという。

 

私が言いたいのは、悪戯に悲観になるのではなく、成功者もいるという事実を踏まえ、冷静に自分の環境を見つめ直したいということである。