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毛沢東語録より、ノーマンべチューンとは?

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あまり目立って取り上げられない人物をふとしたことで知ると、どこかにメモを残したくなる。

そういう意味でこの記事を書く。ただのメモ。

 

 

 

ノーマンべチューンとはカナダ共産党員であり、有名な医師であった。

1936年にスペイン戦争に従事し、1937年日中戦争が開始されるとカナダ人とアメリカ人からなる医療部隊を率いて中国へ渡り、解放区で傷病兵の治療にあたった。

負傷兵の手術の際感染症にかかりそのまま河北省唐県で死去した。

 

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彼は『毛沢東語録』で取り上げられた言葉にも何度か登場し、例えば毛沢東はこう言っている。

 

「べチューン同志のいささかも利己的でなくひたすら人民に尽くす精神は、仕事に対する極度の責任感、同志や人民に対する極度の熱誠にあらわれている。一人一人の共産党員は彼に学ばなければないない。我々は皆いささかも私利私欲をはからなちからの精神に学ばなければならない」

 

しかし、オイオイ誰が言ってるんだ?って感じだ。。。

 

言ってることは正しいのだけどね。

共産主義者じゃなくとも、『毛沢東語録』はたまに読む分には面白い。

 

話は逸れるが、毛沢東共産主義社会主義の理念自体にさほど興味はなかったのではないかと思う。

彼にとってそれは権力を握る道具に過ぎない。

もし国民党が社会主義共産主義を理念にしていたら毛沢東は民主主義資本主義を掲げてアメリカの援助を受けていただろう。

 

劉邦朱元璋が成功した。李自成もまあ成功した。洪秀全も後少しで成功するところだった。井崗山の道と言ったってなんら大した創造ではない。毛沢東がやってるのは豪傑英雄の道、ペテルブルクの蜂起では無く梁山泊聚義である。

そうした古来の中華の英雄を志向する彼の姿勢はこの語録からも滲み出ている。

ぜひ一読を。