じんじゃー発電所

徒然なるままに備忘録

MENU

吉田正春とは

f:id:Ginger_werk:20211104102045j:image

 

吉田正春(よしだまさはる)とは明治から大正時代の官僚。嘉永5年4月19日高知生まれ。吉田東洋の長男。外務省理事官。

1857年時の外務卿寺島宗則太政大臣三条実美に対してオスマン帝国と外交関係を樹立すべしと意見を上申し、受け入れられた。直ちに駐英公使上野景範に書簡を送り、日本トルコ間に通商条約には及ばなくとも修好条約だけでも締結するようにとの方針をとり、イギリス駐在トルコ大使との間で意見の交換が始まった。

煮詰まる交渉に業を煮やした新外務卿井上馨はイランおよびトルコへの使節団派遣を決め、吉田正春を団長に命じた。吉田はイランを通りカフカースを経由しトルコに至り皇帝にも謁見する。

交渉自体はうまくいかなかったが、帰国後「回疆探検 ペルシャの旅 (中公文庫)」を著した。15年憲法制定準備のため伊藤博文の渡欧に随行。従兄後藤象二郎の参謀として大同団結運動に参画した。大正10年1月16日70歳で死去。