じんじゃー発電所

徒然なるままに備忘録

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TENET テネット

 

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「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。(映画.comより抜粋)

2020年製作/150分/G/アメリ
原題:Tenet
配給:ワーナー・ブラザース映画

 

私、映画もかなり観る。今年も今までに短編を含め、既に400本以上みて居る。

←働け!!

 

そうやって毎日まいにち映画を観ていると、何か感想を残しておきたくなるのだ。

そうしておかないと、忘れそうで。。。

そう考えると、ブログって記憶の補助手段として中々優れモノ

 

まあだらだら内容外のことを喋らず、はじめよう第一回は『テネット』

 

 

 

ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた、ご存じクリストファーノーランの最新作。

 

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主演は名優デンゼル・ワシントンの息子で、スパイク・リー監督がアカデミー脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」で映画初主演を務めたジョン・デビッド・ワシントン。

共演はロバート・パティンソンエリザベス・デビッキアーロン・テイラー=ジョンソンのほか、そしてノーラン作品に欠かせないマイケル・ケインら。

 

 

意識高すぎと叫びたくなる難解さがウリの本作は、子供の頃から長年「時間」とはなんぞや?というテーマを叩き込まれた日本人ですら、ウッとなるともっぱらの評判。

 

 

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まず時間描写は、順行と逆行が入り乱れて行われる戦闘描写は新鮮で、見てて気持ちよかった。

しかし結構矛盾に満ち溢れてるような気がして気になった。

 


まずエントロピーという言葉を持ち出して、時間の逆行を説明していたが、凄く端的に説明するのが難しい単語。

私は”ド”が付く文系なので、間違っていたらごめんなさい。

例えば熱力学の第二法則は時間と共に乱雑さは常に増加するということを示している。そしてエントロピーは「ある系全体の様相を変えないまま、その系を構成要素をどれだけ置き換えられるか」を示す指標のことだと自分は認識している。わかりやすく言えば、熱い気体の中に含まれる気体分子同士をどれだけ置き換えても、全体の温度と圧力は変わらない。

この気体は高エントロピー系で、一方で生命体を一つの系として考えると、そこにある様々な分子を置き換えることは不可能であるから低エントロピー系と言える。

その系が非生命体になれば可能だが。。。これは余談。

 

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「ある物体のエントロピーの流れを逆行させた場合、その物質の時間の流れを逆行させられるということだ」という映画内での前提がある。

しかし最後まで謎なのは主人公が初逆行した時に運転してたクルマ、あれは順行カーなのに最後爆発して窓が凍ったこと。凍るのは主人公だけでは。

そもそも熱で凍るっていうマイルールのが謎なのだが。。。。

冷やせば燃えるのか?

逆行しながら銃が撃てるのにそりゃどういうことだ?

だいたい空気が吸えないってのも意味わからんしな、まあそこはそうしたほうが面白いからという理由だろうが(承太郎vsDIO戦で、なぜか空中でナイフが止まるみたいな)。


まあ考えるな!感じろ!

性格までイケメンなニール(ロバート・パティンソン)を拝むのだ。

それでいいのだ。

 

従来のノーランファンからはやや不評で個人的にインセプションメメントより微妙やったけど、いうほど悪くはなかった。

タイムトラベルの表現としては、革新的な本作。

「ハイコンセプトな企画を成立させ、観る者の脳を沸騰させるがごとき知の極地へと誘う、、、」だの謳い文句に臆することなく、お暇であればぜひ観てほしい一作。

ちょこざいな理論など気にしなくともフィーリングで十分楽しめる。